OTOGI Rock'n'rool
うわぁああ…
なんか、頭が混乱しちゃいそう
「あー、残念だけどアイツはいっつも遅刻ギリギリにくっから待ってても無駄だと思うよ?な」
「ん、自由人だからな真崎は。」
なんとか話は反らせた…けど。
なんだぁ、ギリギリに来るんじゃ会えないか。
私まで、遅刻しちゃうし。
でも、こんなジャージ姿で会うのなんか恥ずかしいしね、逆に良かったかも。
「それより今日しょーやんはえーな」
「今日ヤマ先の授業の宿題机ん中忘れてさ、早くきてやろーと思って」
「うわ、最悪じゃんそれ
やってなきゃ殺されるもんな!」
二人が学校の話題で盛り上がる。
なんか、お邪魔みたいだからそろそろ帰ろうかな、そう思ったその時…
―チリン チリン チリン チリン チリン チリン
チリン チリン チリン チリン チリン チリン
チリン チリン チリン チリン チリン チリン
「おはよう諸君ー!!!」
もの凄い勢いでベルが鳴って、それとは真逆にゆっくりゆっくりと自転車をこぎながら笑顔で手を振る真崎くんが登場した。