OTOGI Rock'n'rool
 


あ、そうだ…



「みんな、お腹減った?」

「「「「へったー」」」」



4人共から、同じ返事が返ってくる。



「じゃあ、みんなで食べよっか、これ」



机がある屋根付きのベンチに移動して、お弁当を広げる

それを見たみんなの目が、一斉に変わった…。



「あ…やっぱ手作りなんか、いらない?かなぁ?」



ドキドキしながらみんなの顔色を伺うと、真崎くんが水道を指差して叫んだ。



「よーしお前ら手洗いにいくぞー!」

「おれいちばーん!」

「あっ、オトナが先だってのー!」



見た目は悪くないみたいで、ちょっと一安心

問題は味だけど

その後、みんなはきちんと綺麗にお弁当をたいらげてくれて

なんか作りすぎてよかったなぁって、思った。



だけど…私は、今日の大事な目的を忘れていた。



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