OTOGI Rock'n'rool
 


今日の元々の目的は

元気に走り回る子供達を眺めることでも、お弁当を綺麗にたいらげてくれることでもなくて

"真崎くんとの進展"

だったはず…



だけど気付いた時には既に時遅し

唯一のラブアイテム、"手作りお弁当"は無くなっちゃったし

大好きな真崎くんは、満腹になったらまた子供達と元気に走り回りに行っちゃったし…



「う…」



軽くなった空っぽのお弁当箱とヒツジハネJr.を抱えながら、私は一人、がっくりと肩を落としていた。










「じゃーなー!」

「気を付けてねー」



日が暮れてきた頃、子供達は門限があるからと言って帰って行った。

他に遊んでいた子達も、気付けばみんな居なくなっていて

今では公園には私達2人だけ。



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