OTOGI Rock'n'rool
 


さ…砂糖5杯…

しかも山盛り。

これだけでも充分甘いはずなのにそこに砂糖を入れるなんて…

きっと、真崎くんはかなりの甘党なんだと思う。



「どうする?マシュマロ、入れようか?」



お皿にのせたマシュマロを見せながら、マスターが言う。

私は一瞬ためらったけど、砂糖をスプーンに山盛り5杯すくってカップの中に入れて混ぜてから、マスターの目を見て言った。



「ぜひ、お願いします!」



あまりに力強く私が言うから、マスターは斜め下を向いて吹き出した。



「はい、どうぞ」



それから私のカップの中に、いくつかの白いフワフワが浮く。

見た目は本当においしそうなホットチョコレート。



「いただきます」



だけど、一口飲んでみると



「ぅ…あまっ…い……」



あまりの甘さに、近くにあったお水を口に含む。

これは甘党どころじゃない…

"極"甘党だよ



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