OTOGI Rock'n'rool
好きな人の好きな人
かっちと沙穂と志乃と、久しぶりに放課後4人でカラオケに行くことにした。
「「あ」」
お店に入ると、見覚えのある顔
「咲也くん!」
咲也くん、ここでバイトしてるんだ
「おーっ美優ちゃんじゃん!それから…」
咲也くんは、私に手を振ってからくいっと首を傾けて後ろに居るかっちを見る。
「お前も居たんだー」
咲也くんが発した言葉に、かっちはムスッとして眉間にシワを寄せる。
「何だその言い方は。居たら悪いのか。」
「うわっ、相変わらず可愛くねぇな」
「別にお前に可愛いなんて思われなくていい、それより接客に専念しろ」
「はいはーい
言われなくてもそうするっつの」
なんか、咲也くん前よりもかっちの扱いになれてる…?
そんなことを思いながら、私達は部屋に案内されて入った。
「只今お持ちしまーす」
ドリンクの注文を取り終えた咲也くんが部屋から出て行く。
ドアが閉まったのを確認した直後、沙穂が勢いよく口を開いた。