OTOGI Rock'n'rool
 


かっち……?

せっかく、塁くんといっぱい話せる機会だったのに…良かったのかな?

あ、今かっちの中では
塁くん<トイレ
だったのかも。



なんてことを思っていると、塁くんは顎に手を当てて一人でうんうんと頷いていた。



「もしかしてしょーやんお気に入りの白木の友達って、あの子?」

「えっ?」

「うんうん、なんだ
アイツらの方が似合ってんじゃんな」



そう言うと塁くんはにっと白い歯を見せて笑う。



「にっ、似合ってないよ!!!」

「え、そーか?」

「もうぜんっっっぜん似合ってない!!!」

「何もそんな否定しなくても」



必死な私を見て、塁くんがまた笑う。


そりゃあ確かに…ちょっとはお似合いだなぁって、思うけど

でも、認めちゃいけないの!
だってかっちは塁くんが好きなんだから!ちゃんと応援しなきゃ!!



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