OTOGI Rock'n'rool
私とかっちが慌てて外に出ていくと、真崎くんと咲也くんは生活指導の先生二人に芝生の上に正座をさせられていた。
「このことは、学校に連絡するから、学年とクラスを言いなさい」
「や、マジで俺かんけーないんすよ」
「じゃあ何で隠れていたんだ」
「まーそりゃ話すと長くなんだけど、とりあえずコイツ頭おかしーんで俺は見張り…みたいな」
「何の見張りだ!?
女子校に勝手に侵入するなんて、全く一体何を考えているんだ!!」
「いや、だからそれは俺ほんとかんけーねぇんだって!」
先生とのやり取りにぐったりしている咲也くんの肩をトントンと真崎くんが叩く。
「しょーやぁん、おいら足痺れたー」
「てめっ、空気よめっつの!
つうかお前のせいで俺とばっちり受けてんだぞ!?なんか弁解とかしろよ!!」
「いい加減にしなさい!
大体その無駄に大きな箱はなんだ!何か盗んで入れるつもりだったんじゃないのか!?」
先生は真崎くんが抱えている大きなダンボール箱を指差す。
「う?ぅあこれはー「あっ、の!先生!!!」