まえがみ


「祐、良い人でしょ?」


「そう…みたいだね。」


「緊張しなくても良いような相手だから、気軽に話しちゃいなよ。」


エリからの言葉に黙って頷くと、タイミング良く休み時間終了のチャイムが鳴った。


「じゃあね。」


あたしはエリに手を振り、自分の席へと移動した。


あぁ…抜けられない。
さっきの感覚から、まだ。

…どうしよ…なんだろう。



あたしは自分が変な感覚に襲われていることに気付いた。





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