まえがみ


この時のあたしは、友達と遊ぶわけでもなく、することは音楽を聴くことか読書か、勉強。


クラスの人にも、あたしがガリ勉の真面目な人って言われてることは知ってる。
でも、何も思わない。


早くから恋絡みで有名になってる人たちよりもずっと良いと思ってるから。
…そんなこと、本当なら比べるようなことじゃ無いんだけど。


ガリ勉って思われようが、真面目って思われようが関係ない。



誰かと関わって何かなるより、1人で黙々と何かしていた方が楽。


小学校の時みたいに、たくさんの人と関わって、文通して、一緒に居て。
そんなことしても、最後は崩れていく友情ばっかりだったから、中学に来てまでそんなことしたくない。


面倒くさいのが、とにかく嫌いだから。




プルルルル-


電話。

「出たくねえわ…。」




こんな感じで、家でのあたしと学校でのあたしはぐちゃぐちゃだった。
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