空と海の絵かき歌
「晴天は甘えたのガキんちょやからの」
「……どういうこと?」
わたしの問い掛けにじぃじはニシシッと笑い、
「おまえさんたちへの宿題じゃ」
スケッチブックをわたしの手の中へと収めた。
答えを知ってるなら教えて欲しかった。
表面は笑ってるけど、晴天の中からは苦しいって聞こえてくる。
「……わかったよ、晴天と答え合わせにくるね」
「おぅ。待っとる」
明るく手を振るじぃじに、精一杯の作り笑顔で手を振り返した。