機動装甲FINAL
だが。

「ん?」

メインモニターの端を動く機影。

真紅のシャープなフォルムのAMと、長尺の火器を携えたソルジャーの後継機。

その2機が、無傷のままこちらに接近してくるのが見えた。

帝真紅郎と…かつてはコンロット社に属していたパイロット…裏切り者の白金茜…だったか。

流石に先程の一撃では墜ちなかったと見える。

しかし、そうでなくては面白くない。

このギガンテスの性能の全てを引き出してもらわぬままに死んでもらっては、心血を注いで機体を開発した意味がないというものなのだ。

私はスーツの懐から自動拳銃を取り出し。

「さぁ出番だ、『銀河の美声』」

コクピット後部…特殊な機材に拘束され、組み込まれた姿のシェリン・コスミティアに言った。

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