機動装甲FINAL
次々と。

構えていた火器を下げるドラグーン、そしてアサルトカスタム。

中には構えを解かない機体もあったが、明らかに迷いが見て取れる。

…そうだ、それでいい。

無駄に殺し合う必要はない。

俺もまた、握り締めたメインレバーを緩めようとする。

その時!

「!!」

突然の発射音。

同時に放たれた大型ミサイルが。

「うぁあぁぁっ!」

拡散し、無数の対AM小型爆弾をばら撒いた!

当然宙域に存在した国連軍のAMや艦艇は、その爆弾の爆発に巻き込まれて撃墜、轟沈される!

「これは…」

俺は歯噛みした。

「拡散グレネードランチャー…『グラム』!」

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