機動装甲FINAL
「何を馬鹿な事を!」

真紅郎が叫んだ。

「呑気な事を言っている暇があったら脱出しろ!脱出装置は!?」

「ふふ…」

真紅郎とは対照的に、レイカーは余裕の態度で笑う。

「国連軍に…民間企業僅か一社で戦争を仕掛けるのだ…死ぬ覚悟でなければ務まらん…」

それはつまり、敗北は死という意味だった。

私の死の覚悟を無駄にしたくせに…レイカー…。

「!」

シグムンドが、真紅郎のオーディンを突き飛ばす。

同時に。

「レイカあぁああぁぁあぁぁっ!!」

火球と化すシグムンド。

彼は最期の最期で真紅郎の命を救い、宇宙の塵と化した…。






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