ずっと待ってた
女子高生が落ち着くまで、裕也は待った。


ようやく女子高生は落ち着き、口を開いた。


「私…殺されそうになったんです……」

「えっ…?」


「学校の補習に出てて、帰るのがこの時間になったのは初めてではありません。でも、誰かにつけられるのは初めてだったので、怖くなって走ったんです。」


そこまで言うとまた落ち着きを取り戻そうと大きく息をした。


「走ったら、走って来て…私、足遅いから先回りされたんです。そしたらその人、包丁持ってて……また来た道を走って戻ってきたんです。この家の電気がついてるのが見えて……」


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