俺の天使ちゃん―奴のとなり番外編―
「黒やなくて?」
「茶色」
あいつははっきりと頷く。
嘘やろ・・・。
まさかダチの彼女が俺の天使ちゃんやなんて。
こいつとは結構一緒におるけど、こいつが一緒に天使ちゃんと話してるとこ見たことないで。
信じられんけど、嘘吐くような奴やない。
俺の心はずっしりと重なった。
別に恋しとった訳やない。
そう思っとったのに、もしかして、もしかするんか?
けど、こう、な。
あいつは期待を込めた目で俺のこと見とる。