俺の天使ちゃん―奴のとなり番外編―
「で、彼女ちゃんの知っとることを挙げてみぃ」
ダチはぽかんとすると、眉間に皺を深く刻む。
大抵の奴はこの顔見たら、怒っとると思って一歩引くけど、俺はちゃう。
ちゃんと分かっとる。
「わからねぇ」
そういうと、珍しく落ち込んでやがる。
こいつが女作ったのにも驚いたけど、その女のことで落ち込むとか・・・。
一体どんなかわい子ちゃんなんや?
むくむくと膨れ上がる興味を抑えて、大人に考え込む。