ひみつ


「陽奈、ゴメン…。」



しばらく、無音で時が流れた。



私はどうしても、目線が生徒会室の床になってしまう。



カサッ…。



陽奈のブレザーが擦れる音がした。




「あのね。梨里。


陽奈、すっごく不安だったの。



何したら良いか分かんなかった。


どうやって梨里に接したら良いか分かんなかった。



ずっと、梨里のコト…、考えて…考えて…



ひ…陽奈、知りたい。



教えて…何でいきなり変わったの…??


梨里が理由なしでこんな事しない…でしょ…???」




陽奈は…





陽奈は泣いていた。




私のために泣いてくれたの…???



「陽奈…。ありがと…。




ありがとぅ…。

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