ひみつ
私はゆっくりと話し出した。
「あのね、私…。
見たんだ。
…あの後…陽奈が屋上に行った後、私ついて行ったの…。
そしたら、陽奈…奏希に抱きしめられてて…。
涙…拭われてて…。
胸が痛くなった…。
私…、好きみたい…奏希のコト。
陽奈が言ってたように奏希は優しかった…。
どんどん好きになっていっちゃって…。
今、陽奈のこと心から『おめでとう』って言えないの。
応援…するって、言ったのにね。
何か色んなこと謝んないと…。
陽奈…ほんとゴメン。」
私は頭を下げた。