ひみつ
次の日。
央に呼ばれた。
また屋上。
「返事くれてありがとう。
梨里へのキモチは本気だったけど、俺はもう前に進めるから気にすんな。
お前も頑張れよー。」
央は私が間に喋る隙も無いほどたんたんと語り、一人で教室に戻っていった。
央の心遣いが嬉しかった。
央とはこれからも友達でいれる。
そう思えた。
前に進めると思う。
央も進んでくれた。
「よしっ。」
私は小さくガッツポーズをして教室に戻った。