ひみつ
央side-
奏希が俺を呼んでいる。
一体何だってんだよ、こっちはフられた後遺症まだ完治してないっつーのに。
俺はあえて素っ気無い返事をした。
気分わりぃの。
「まぁまぁ、コレ。あげるからさ」
そう言って、奏希は俺に紙パックのカフェオレを渡した。
賄賂か?何か汚いマネしようとしてんじゃねーの?
「だから何?」
いくら友達だからってこんな時に話しかけんな。
そういうオーラで冷たいコトバをかける。