ひみつ
そっからの帰り道は沈黙っつか
いや。沈黙じゃない。
俺…この空気耐えらんなくて逃げた。
「わりぃ。
聞きたい事は山のようにあるんだけど、俺今日用事あったんだ。
先帰るわ」
「あ…、分かったよ。
こっちこそ、何かゴメンな。テンション低くてよ。
俺が静かだと、お前ら皆調子狂うのな?」
最後の一言は多分気遣い。
これ以上心配させたくなかったのか。
「んなことねーよ。
俺はいつもどおりテンション高めだぞ」
そう言って、俺は走って帰った。