桜の木の下で…
どうぞ、恐怖をご堪能下さい。


ざくっ ざくっ   ざくっ…


暗闇の中から聞こえる奇妙な音。

今はもう日付を変更してから1時間は過ぎている。

こんな時間に繰り返される奇妙な音は誰もが恐怖を覚えるだろう。

その音は数十分にも渡り、その場に響き続けていたが、民家の少ないこの場所では誰もその音に気付くものはいないはずだった。




どうしてこんなところに来てしまったんだろう。
ぼんやりと考えごとをしているうちに辿り着いたこの場所。


気味の悪い音がさっきからずっと鳴り止まない。

一体なんの音だろう?

誰かがなにか作業でもしている?
こんな場所で?
ありえない。

だったら…?

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