恋い≒病い
私がそれだけ言うと、眉間に深い深い皺を作りながら、

『ああ。』

と素っ気無く返答があった。

『じゃあ、そう言う事で…。』

話は纏まり、私はそそくさと部屋を後にした。

まあ、お互いに良い大人なんだからさ。
綺麗サッパリ忘れましょう。

そんな事を思いながら、すっかり日の昇った土曜日の街中を歩いて帰った。



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