恋い≒病い
あの朝の出来事を思い出していると、いつの間にか赤石駿平の事を睨み付けていたようで、ふと目が合うと鋭い目つきで睨み返された。

そして聞こえてくる舌打ち。

ムッカ~

と来たが、ムカついたところで何も解決しない。
私は「忘れよう。忘れよう。」と心の中で復唱した。

そもそも私がこれ程までに赤石駿平を嫌う理由はなんだっけ?
と考える。

「………」

首を捻るが、「これ。」と言った理由が思い浮かばない。



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