恋い≒病い
「ちょっと話がある。」

ついに耐え切れなくなった私は金曜日の午後、赤石駿平を呼び止めた。

恥ずかしくて真っ直ぐ目を見ることも出来ず、俯きがちに立ち竦む私はまるで恋する女子高生。

ありえない自分自身のその行動に吃驚する。


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