恋い≒病い
緊張のあまり喉もカラカラになっていた。
その喉を潤す様に、ビールをゴクゴクと喉に流し込む。

「あのさ…この前の事なんだけど……。」

恐る恐る私が口を開くと、ピクリと赤石駿平の右眉が上がった。

その様子に、機嫌が悪そうだな。と感じ取り、一層言葉を続けにくくなる。

「何?」

「あ、あのさ…。」


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