恋い≒病い
潤いのあるその唇は思いの他熱かった。

啄ばむ様な口付けを終えると、ほんの少し互いの唇がが離れる。

そしてその状態のまま、

「朝起きたら、覚えてない。とか無しだから…。」

憂いを帯びた声音で言われ、私は声を出す事も出来ずにただ小さく頷いた。



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