恋い≒病い
何度も角度を変え続けられる口付け。

さっき摂取したアルコールも手伝い、息が上がったところで私がほんの少し唇に隙間を作ると、そこから唇以上に温かい赤石駿平の舌が侵入してきた。

それは深く深く侵入し、私の舌を絡め取る。

「……ん………ハァ…」

縦横無尽に動き回るそれは頭の中を真白にさせ、知らず知らずのうちに私の口からは吐息が漏れていた。




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