ごめん、今キスしたい

奈帆の眼は怒りに燃えている

 「…なんかいってよ」

駅前に立ちながらの話は通行人も気になる

 「ごめん…」
 「…なんで?…言ってくれなかったの?」
 「…」
 「ねぇ!」

俺には答えられなかった

奈帆のためって言っても信じてはくれないだろうし

俺も言い訳するつもりもない



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