ギャル恋
「イライラすんなよ。タバコとか吸えばもっとイライラしやすくなるよ、お前なんかは。俺も今日の予定断ったし…どっか行かね?好きなとこ連れてくよ。」
「…。」
こうして、いつも優しい。
バイクで暴走してるときなんかとは比べものにならないくらいに。
それが…・・
格好良く見えてしまう。
また、格好良く
いつも、格好良く
見えてしまう。
アタシは返事をしないまま、メールを打ち始めた。
《どういうこと?》
返信は早かった。
《でも、メンツからは抜けないよ。ってか抜けたくない》
…?あまり理解できなかった。
《どういうこと?》
その言葉しか思いつかないほど、混乱してる。
《だから、ユズ、内緒にしててね。居場所無くなると困るからさ、ウチ。しかもこのことはユズにしか言ってないから。》
…??
アタシはもうこれ以上の返事は思いつかなくて…とりあえずケータイを閉じた。