ギャル恋
顔を上げると、さっきよりも部屋に兄ちゃんは入り込んできていた。
「だから…。勝手に、」
「いいから!ほら準備しろよ。何か買ってやっからさ、」
「いいよ、行きたくないから!出てって」
「じゃあ…●●行くか!」
アタシは耳を疑う。
兄ちゃんが口にした場所は、隣の県だったから。
しかもここからは、高速バスでも4時間以上かかる。
しかも…大都市。
「何言ってんの?今何時?」
「行けないことはないっしょ。」
兄ちゃんは…何者なんだろう。