ギャル恋
リビングには、本当にコンパクトに荷物をまとめ終えた兄ちゃんがソファーに腰かけてテレビを見ていた。
「早!」
そう言うと、兄ちゃんは言う。
「だって俺ブラジャーとか、コチャコチャしたもんいらねえんだもん。」
「……はい??」
「…じゃ、行きますか!」
兄ちゃんはテレビを消して玄関へと向かう。
あたしはとにかく追いかけることしかできなかった。
そして、玄関を出て鍵を閉め、バス停へと2人で歩き始めた。