大好きな気持ち
競技が始まり、私の緊張もピークに達しているなかで、1年3組はビリ…
2年生が挽回してくれる事を信じながら、自分の集中力を高めていく。
次、私の番だ…
順位は、4位…
バトンパスもきれいにできて、5位と差が着いたままコーナーを曲がったんだけど、それから徐々に距離が近くなって、抜かされる時にぶつかった。
その反動で、バトンを落としてしまった…
すごくショックで泣きたい気持ちでいっぱいだったけど、その前に早くバトンをパスしなきゃいけないから、我慢して走った。
走り終わった瞬間一気に緊張の糸もほどけたのと同時にさっきの悔しさが込み上げてきて、涙が頬を伝った。
泣いてても仕方ないってわかってるんだけど涙が止まらないよ…
悔しくて悔しくて…
クラスの為にできなくて、他学年にも申し訳ない気持ちでいっぱいになって、涙のスピードが加速していった。
競技が終わり自分の席に戻ると、みんなが励ましてくれた。
その優しさが心に染みて、余計に涙が溢れた。