大好きな気持ち
「私達これで終わりなのかな??
いつか、龍斗君を好きじゃなくなる日が来るのかな??」
私のとりとめもない話を、玲はただ「うんうん」って聞いてくれた。
「まだ、あんたたちは終わってない。好きだからいっぱいいっぱいになっちゃって、周りが見えなくなりすぎてた。それに、あいつは気付いて距離を置こうとしてるんだよ…」
確かにそうだった。
好きで好きでもういっぱいいっぱいで、なにをしてても龍斗君ばっかりだった。
私達受験生だから勉強もしなくちゃいけないのに…
私、本当に自分の事しか考えてなかった。
龍斗君にも夢があって、それを叶えるために高校に行って…っていろいろ考えてたんだと思うのに、私がわがまま言うから…
「私周り見えてなかった…」
「それは、あいつも一緒だから…
これから、ちょっとの間だけ寂しくなるけど、あたしだっているんだから…」
そうだね。
玲が側にいてくれたら大丈夫だよね。きっと…
龍斗君しかうめられない穴も、今我慢すれば後からきちんと埋めてくれるよね。