大好きな気持ち
「なぁ?」
龍斗君に見とれてたなんて言えないから…
「えっ?あぁ…うん!」
なんとかごまかした。
「ここさぁ、どうしようもなく寂しくなったとき散歩してたら見つけたんだ。
俺の秘密の場所ってやつ(笑)」
そう言っていたずらっ子みたいに笑った笑顔がかわいくて、自分から抱きついた。
「はっ?離れろよ!//」
抱きついたまま私は、
「照れてんの?」
意地悪してみた。
「照れてねぇし!」
っていぃながら、耳まで真っ赤にしてる龍斗君が愛しくなってきてギュッて腕に力を入れた。
また、離れろって言われるかと思ってたけど、龍斗君も抱き締め返してくれてビックリした。
「お前の方が照れてんじゃん。」
そりゃ照れるよ…//予想外だったんだもん…
「今日から、俺の秘密の場所じゃなくて俺らの秘密の場所!な?」
「うん!」
秘密の場所にふさわしいほど、本当に誰もいない。
私たちは芝生に寝転がると空を見上げた。