大好きな気持ち


さっきの出来事を思い出しながら、窓から外を眺めてた。


私の部屋の窓からは海が見えて、夕暮れ時はすっごくきれいなの。


悲しいときとか嬉しいときはここから海を眺めるんだ…


悲しいときは少し気持ちが楽になるんだよね。


嬉しいときは喜びが倍になる。


そして、一番星を探すの。


空を見ていると自分の悲しみはちっぽけだなって思えるんだ。


星だって小さくてもキラキラ輝いてる。だったら私も頑張らなくちゃって思えてくるんだ。


そしたら、自然と元気が出てくる。


だから、一番星を探すのは日課なんだ。


~~♪


龍斗君だ!!


「もしもし?」


『もしもし凜?』


「うん。」


『明日朝練ある?』


あるよね?


大会も近いし…


「あるよ!」


『俺もある…からさ、一緒に行かない?』


声で照れてるのがわかる。表情もすぐそこに浮かんでくるよ。


「いぃけど…」


玲が…


『けど何?』


「私いっつも玲と行ってるから…」


< 161 / 254 >

この作品をシェア

pagetop