大好きな気持ち
さっきの出来事を思い出しながら、窓から外を眺めてた。
私の部屋の窓からは海が見えて、夕暮れ時はすっごくきれいなの。
悲しいときとか嬉しいときはここから海を眺めるんだ…
悲しいときは少し気持ちが楽になるんだよね。
嬉しいときは喜びが倍になる。
そして、一番星を探すの。
空を見ていると自分の悲しみはちっぽけだなって思えるんだ。
星だって小さくてもキラキラ輝いてる。だったら私も頑張らなくちゃって思えてくるんだ。
そしたら、自然と元気が出てくる。
だから、一番星を探すのは日課なんだ。
~~♪
龍斗君だ!!
「もしもし?」
『もしもし凜?』
「うん。」
『明日朝練ある?』
あるよね?
大会も近いし…
「あるよ!」
『俺もある…からさ、一緒に行かない?』
声で照れてるのがわかる。表情もすぐそこに浮かんでくるよ。
「いぃけど…」
玲が…
『けど何?』
「私いっつも玲と行ってるから…」