大好きな気持ち


それから気持ちを切り替えて朝練に集中した。


やっぱり後輩のなかには龍斗君を見ている子もいて胸が苦しくなる。


だけど、前までと違うのは、誰が龍斗君を好きでも龍斗君は私の事が好きだって言ってくれる。


まだまだ自信はないけど、龍斗君の言葉を信じるよ。


朝練が終わり急いで体育館の下駄箱に向かうと龍斗君が壁にもたれてポケットに手を突っ込んだまま目をつむっていた。


カッコいぃ…


パシャ


今度は気付かれなかったみたい…


誰かに見られる前に起こしたい。


だってこんな龍斗君見たら誰だって一目惚れだよ-…


でもよく見るとやっぱり顔整ってるよね…


目は切れ長二重で鼻はスラッと筋が通ってて唇はピンク色。


そこらへんの芸能人よりカッコいいよ…


「わぁっ!!」


「キャッ!」


じぃっと見とれていたらしく、龍斗君に驚かされた。


ビックリした-…


「何見とれてんだよ。行くぞ!」


「うん!」


笑顔で答えて初めて私から手を繋いだ。


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