大好きな気持ち


「全然。むしろ、俺達のラブラブぶりを見とけって思うけど?」


『誰もあんた達の邪魔なんてしないわよ!もうわかった…なんも言わない。』


玲怒っちゃったかな?


教室から出ていこうとする玲を慌てて追いかけた。


「玲!待って!!」


「何?」


やっぱり怒ってる。


私達は屋上へ続く階段に腰かけた。


「玲怒ってる?」


「怒ってない!」


「怒ってるじゃん…ごめんね…嫌な思いさせちゃって。」


「本当に怒ってない。ただちょっとあきれただけ。あたしもごめんね?なんか松井の言う通りちょっと妬いたのかも(苦笑)」


「え?」


玲が私達に妬いた?


「凜ばっかり幸せそうであたしは置いてきぼりをくらったような…」


「そんなことない!ごめんね…私もっと玲との時間も考えるよ。」


「いぃのいぃの気にしなくて。本当にごめん!!教室戻ろ?」


「うん!」


そうして私達は教室に戻った。


龍斗君をチラッと見ると私がおいていったおにぎりを食べていた。


え-っ!!私もお腹空いてるのに…


でも、美味しそうに食べているのを見ると許せちゃう自分がちょっと憎い…


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