大好きな気持ち
哺乳瓶のミルクがなくなると、
「げっぷさせるからちょっと貸して?」
って龍斗君が言ったから、美華ちゃんを龍斗君に渡した。
すると、どこからか秀斗君がバスタオルを持って走ってきた。
「おにぃちゃん!はい!」
秀斗君は、持ってたバスタオルを龍斗君の肩にかけた。
「ありがと。」
龍斗君は美華ちゃんの背中をポンポン優しく叩き出した。
すると、
「ぅっぷ。」
美華ちゃんがミルクを戻すことなくげっぷをした。
その後すぐに龍斗君の腕の中で眠ってしまった。
美華ちゃんを見る龍斗君の目がとても優しくて、なぜか胸がいっぱいになった。
「なに泣きそうな顔してんだよ…」
「そんな顔してないもん」
龍斗君に完璧に読まれたことが悔しくて、意地を張ってしまう…
のに、涙が溢れてたみたいで、効果なし…
「おねぇちゃん泣いてるの-??泣かないで!」
秀斗君が涙を拭ってくれた。
「俺の役目取んなよ…」
龍斗君がボソッと呟いたのを聞き逃さなかった。