大好きな気持ち
「あ!そろそろ美華が起きるよ-!その鳴き声で秀斗も起きてくるからね-!それまでガールズトークでもしない?」
「はいっ!」
笑顔で答えて素早くソファーに腰かけた
龍斗君のままって若いなぁ…
まだ20代に見える…
お世辞とかそんなんじゃなくて本当に!
そんなままさんがどんな話をするのかすごく興味深かった
「私ね…」
いきなり話し出されて少しビックリしたけど、真面目に聞いた
「半年前に旦那と離婚したじゃない?それでまだ美華も秀斗も小さいから龍斗には迷惑かけっぱなしなの…
でもね、私まだ旦那が大好きで日に日に旦那に似ていく龍斗を見て少し切なくなるのよ…
だから、美華や秀斗に接するように龍斗に接することができなくて…
ちゃんと感謝はしてるのよ?
ただ、たまに重ねてしまって間違った怒りをぶつけてしまいそうで距離をとってしまうの…」
そこまで聞いて私は龍斗君がたまに見せる寂しそうな顔の意味がわかった気がした