大好きな気持ち
第二章~溢れだす想い~

・初メール♪



次の日、学校に行くと玲が、


「メール来た??」

って聞いてきた。


「来てないよ…」


「そっか…今日は来るといいね♪」


「うん。」


そんな話をしているとき、藤原君が

「お前ら付き合うことになった?」


って龍斗君に聞いてて、なんて答えるんだろ?って思って耳をすまして聞いてたら、


「わからん…」


って言ってて、涙が溢れそうになった…

心のどこかで


「うん!」


って言ってほしかった自分がいたみたい…


人間ってどんどん欲張りになっていくよね…


私もはじめは目が合うだけでよかったのに…


今じゃ特別に見てほしくて仕方ないよ…

女友達でもいいの…

その中で1番だったら


こんな風に思ったこともなくて…


欲張りになっていくのが怖いんだ…


どうして、人は小さい幸せでは満足できなくなっていくんだろう??


少し前までは道端に咲く花を見つけただけでも、心が暖かくなって幸せだと思ってたのに…


今は、そんな小さな幸せも幸せと感じられなくなった…


こんな気持ちになるとは思わなかったよ…


いつまでも、私は小さな幸せで満足できると思ってた…
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