大好きな気持ち
その後は龍斗君とは話さなかった…
話す事がなかったって言うのかな??
でも、それなりに楽しくできた…
-放課後-
「部活行こ~!」
「うん!」
今日は外練の後、中練だ…
うちの学校の体育館は狭くて、バスケ部とバレー部は一緒に練習できないんだ…
だから、外で練習の時と中で練習の時に分かれてるの。
そして外練が終わって体育館に移動するともちろん中にはバスケ部がいて…
その中に龍斗君もいる。
いっつも目で追ってたから、遠くから見てもすぐにわかるんだ!
玲は“愛の力”なんて言ってからかってくるけど…
また、龍斗君を見ているとシュートが決まって、後輩たちが
「すごーい!!」
って拍手してて、胸が苦しくなった…
私の彼氏でもないのにね…
彼氏じゃないからこそ、言えないんだよ…
「とらないで!」
って…
言えたらどんなに楽なんだろう…
みんなが龍斗君の事好きなんじゃないかって不安になるよ。
玲は
「そんなわけないじゃん」
って笑うけど、ホントにみんなが目で追ってたりするんじゃないかって思うんだよ…