BE FREE,GO SOUTH

希望を灯した判決

1991年には東京都は、同性愛者の人権団体に東京都の施設を貸さないという差別的待遇を取ったことで訴えられ、

1997年に東京高裁は、

「行政当局としては、少数者である同性愛者を視野に入れたきめの細かい配慮が必要で、

同性愛者の権利・利益を考えなければならない。

そうした点に無関心であったり、知識がないということは、

公権力の行使者として、当時も今も許されることではない」

との、東京都の行政責任まで踏み込んだ画期的な判決を下した。

だからといって、それで周囲の偏見が大きく変わったわけではない。

いな、何も変わったことなどないんだ。

でもすさんだ僕にはかすかな希望だった。

僕等は少し早く生まれすぎたのかもしれない。
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