紅き天
「好きだよ。
でもちょっと恥ずかしいの。」
「何が?」
「わからない。
なんていうか、これが恋なんだ、って。」
誤解が解けたのか、疾風は表情を緩めた。
「俺も、確かに変な感じ。
今まで普通に話したり出かけたりしてたのに…。」
「うん、そう。
だから、疾風が嫌いで出たいわけじゃないの。」
わかった、と手を上げ、疾風は顔を背けた。
微妙に赤い顔。
…ここはからかってしまおう。
自分の照れが消え去るから。
ニヤリ、と笑い、私は疾風に近づいた。
そして一気にガバッと抱きつく。
「疾ー風!」
「待ってましたぁ!」
しまった!
嵌められた!
気付いた時には既に遅し。
両手足で身体を掴まれ、床に転がった。
でもちょっと恥ずかしいの。」
「何が?」
「わからない。
なんていうか、これが恋なんだ、って。」
誤解が解けたのか、疾風は表情を緩めた。
「俺も、確かに変な感じ。
今まで普通に話したり出かけたりしてたのに…。」
「うん、そう。
だから、疾風が嫌いで出たいわけじゃないの。」
わかった、と手を上げ、疾風は顔を背けた。
微妙に赤い顔。
…ここはからかってしまおう。
自分の照れが消え去るから。
ニヤリ、と笑い、私は疾風に近づいた。
そして一気にガバッと抱きつく。
「疾ー風!」
「待ってましたぁ!」
しまった!
嵌められた!
気付いた時には既に遅し。
両手足で身体を掴まれ、床に転がった。