紅き天
嬉しそうな疾風。
スッとした顔立ちだけど、こういう風に微笑むと丸みをおびる。
この笑顔、安らぐなぁ。
疾風から視線を引き剥がし、静乃はお爺さんをみた。
「飴2つ。」
いつも通りの注文をお爺さんはいつも通り聞き、いつも通り飴を作ってくれた。
「2人の関係が変わった事を祝して、今日は食紅つきじゃ。」
受け取ろうと手を伸ばしていた2人は一気にボボッと赤くなった。
「爺さん!」
「ホッホッホッ。」
朗らかに笑い飛ばし、お爺さんは静乃の頭を撫でた。
「何のことはあるまいに。
初めて手を繋いで来たからの。
たやすいたやすい。」
疾風は顔を赤らめてそっぽを向いた。
スッとした顔立ちだけど、こういう風に微笑むと丸みをおびる。
この笑顔、安らぐなぁ。
疾風から視線を引き剥がし、静乃はお爺さんをみた。
「飴2つ。」
いつも通りの注文をお爺さんはいつも通り聞き、いつも通り飴を作ってくれた。
「2人の関係が変わった事を祝して、今日は食紅つきじゃ。」
受け取ろうと手を伸ばしていた2人は一気にボボッと赤くなった。
「爺さん!」
「ホッホッホッ。」
朗らかに笑い飛ばし、お爺さんは静乃の頭を撫でた。
「何のことはあるまいに。
初めて手を繋いで来たからの。
たやすいたやすい。」
疾風は顔を赤らめてそっぽを向いた。