紅き天
小さい頃、よく言ったように。



優しく呼ばわった。



「木更津を恨むなよ。
向こうも俺達と一緒なんだ。」



最後に頭を撫で、宗治は自分の部屋に引っ込んだ。



心の整理がしたい。



まだ死ぬつもりはねぇが、確率的には伝蔵に勝算があるからな。



待ち合わせ時間は深夜2時。



それまでに済まさなきゃいけねぇ事が山ほどある。



宗治は手早く身の回りの整理し、部屋を出た。









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