紅き天
「いい!
父さんを探しにいく!」



無理矢理起き上がろうとすると、それより強い力で押し戻された。



この人、こんなに力が強かったか?



俺が弱っているだけなのか?



情けなく体重を預け、俺は力尽きて横になった。



「宗治のことは一旦忘れ、今はゆっくり休め。」



優しく頭を撫でられると、俺はみるみる眠りに落ちていった。










< 185 / 306 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop