紅き天
静乃は言われた直後に立ち上がった。



「後の事は任せて。」



静乃は感謝の意味を込めて会釈した。



「失礼します。」



頭を上げ、そう言ってからくるりと後ろを向いて道を引き返した。



妙さん、ちゃんとやってくれるかなぁ。



自分より出来ることはわかっているけれど、どうしても心配になってしまう。



静乃は気を紛らわせるのと暇潰しを兼ねてブラブラとゆっくり歩いて帰った。












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