紅き天
静乃相手だと、素に戻ってしまう。
いい意味でも、悪い意味でも静乃は俺を狂わす。
疾風はてくてくと隣を歩いている静乃を見下ろした。
あ、簪が変わった。
肩幅も小さいな。
次々と、静乃の変化に気付く俺。
まあ、肩幅は変化ではないけれど、日に日に体づくりをして筋肉がついてくる自分と比べると、余計にそう見えてくる。
すべてが愛しい。
今すぐ、腕を回して抱き締めたい。
でも、それは出来ない。
すぐ隣にいるのに、許されない。
静乃は俺をただの幼なじみとしか思っていないだろうし、コイツを闇の世界に引きずり込むのは気が引ける。
いい意味でも、悪い意味でも静乃は俺を狂わす。
疾風はてくてくと隣を歩いている静乃を見下ろした。
あ、簪が変わった。
肩幅も小さいな。
次々と、静乃の変化に気付く俺。
まあ、肩幅は変化ではないけれど、日に日に体づくりをして筋肉がついてくる自分と比べると、余計にそう見えてくる。
すべてが愛しい。
今すぐ、腕を回して抱き締めたい。
でも、それは出来ない。
すぐ隣にいるのに、許されない。
静乃は俺をただの幼なじみとしか思っていないだろうし、コイツを闇の世界に引きずり込むのは気が引ける。