紅き天
少し躊躇いつつ、静乃は思い切って切り出した。
すると、疾風はニッコリ笑った。
「静乃が誘うなんて、珍しいな。」
ああ、もう、胸がキュンってなった。
静乃はこっそり胸に手を当てた。
「いいよ、暇。
俺も出かけたい。
いつ?」
「いつでも。」
うーん、と疾風は腕を組み、予定を思い返して頷いた。
「今から行くか。
俺、着替えるからお前はその間準備して来い。」
「うん!」
嬉しくて、嬉しくて。
静乃は全速力で家へ戻った。
「母様、私、出かけてきます。」
「また疾風とか。」
フフッと笑い、基子は準備に手をかしてくれた。
余所行きの着物に着替えた静乃は、巾着を持って疾風の家に向かった。
すると、疾風はニッコリ笑った。
「静乃が誘うなんて、珍しいな。」
ああ、もう、胸がキュンってなった。
静乃はこっそり胸に手を当てた。
「いいよ、暇。
俺も出かけたい。
いつ?」
「いつでも。」
うーん、と疾風は腕を組み、予定を思い返して頷いた。
「今から行くか。
俺、着替えるからお前はその間準備して来い。」
「うん!」
嬉しくて、嬉しくて。
静乃は全速力で家へ戻った。
「母様、私、出かけてきます。」
「また疾風とか。」
フフッと笑い、基子は準備に手をかしてくれた。
余所行きの着物に着替えた静乃は、巾着を持って疾風の家に向かった。